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当院における逆流性食道炎に対する外科的治療(腹腔鏡手術)

 逆流性食道炎とは胃液や胃の中に入った食べ物が食道に逆流することによって生じる様々な症状をいいます。食事の欧米化や高齢者の増加に伴って、最近は逆流性食道炎の患者さんは増加しているとされています。また近年では、逆流性食道炎の原因となる食道と胃のつなぎ目が胸にずれ込んでしまう食道裂孔ヘルニアと言われる病態も内視鏡検査で多く診断されるようになっています(図1)。逆流性食道炎は胃内の胃酸が食道に逆流することで胸焼けや胸痛が起こりますが、症状が軽い方ではのどの違和感だけであまり自覚症状がない場合もあります。逆流性食道炎による症状が長く続くと、食道潰瘍や狭窄などより重篤な病態を惹起することがあります。また、喘息・慢性の咳・気管支炎や声帯ポリープなど、一見逆流性食道炎とは関係のない様な症状を伴う場合もあります。
 逆流性食道炎の治療は、軽症の場合では胃酸を抑制する薬を使うことで症状は改善する方がほとんどです。しかし、逆流が高度の方や、薬物療法で症状や改善しない方では外科的に逆流を防止する外科的治療(逆流防止術)が必要になります。以前は、開腹で逆流防止術を行っていましたが、最近では創痛の軽減や手術器具の発達により腹腔鏡下に行うことが多くなっています。腹腔鏡下手術では、お腹に1cm程度の穴を数カ所開けて手術を行います。手術操作をデレビモニターに拡大して見られることで、安全に手術が可能になりますが、その一方で触覚が欠如するため若干難しい手術で手術時間が長くなります。さらに、術後合併症や手術後の症状は開腹手術とほぼ同程度です。手術後の回復が早いため、最近では急速に普及してきています。
 腹腔鏡下に行う逆流防止術は、特に特殊な手術で食道疾患の取り扱いに慣れている外科医でないと行いにくい手術であるとされています。当院では2010年5月の腹腔鏡下手術の導入以降、兵庫医科大学上部消化管外科との連携のもと13件(男性:6例、女性:7例、平均年齢:70歳)の腹腔鏡下逆流防止術を施行してきました。手術時間は平均179分で、出血量は極小量であり、輸血を行った症例はありません(図2)。手術は概ね安全にできており、術中に合併症はありませんでしたが、1例では以前に開腹で手術がおこなわれているため安全を考慮し途中で開腹手術へ移行しました。術後在院期間は2週間程度でした。これまで、退院後の経過をみると、概ね従来の開腹手術と同等でした。今後は嘔吐や肺炎を繰り返す高齢者、食道裂孔ヘルニアを有する患者さんの増加に伴い手術件数は増加すると思われます。当院ではこれからも安全性を重視し、兵庫医科大学との密接な連携のもと治療を行っていきます。

【用語解説】 @ 逆流性食道炎:胃酸などの胃内容物の食道への逆流による食道の炎症をいいます。食道粘膜は胃酸にさらされると粘膜に炎症を起こします。最近では日本人に増加してきていると言われています。
A 食道裂孔ヘルニア:横隔膜という胸とお腹の境界を越えて胃が胸側に脱出した状態を指します。胃内容が食道に逆流するのを防止する機能が弱くなり、胃内容物が逆流しやすく逆流性食道炎を起こしやすくなります。

図1(クリックで拡大)

図1

図2(クリックで拡大)

図2

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