ご挨拶
平成29年4月より、合志病院に人工関節センターを設立いたしました。
日々の生活にて、膝の痛み、股関節の痛みで、困っていらっしゃる方々のお力になれるよう尽力させて頂く次第です。
兵庫医科大学整形外科教室との連携や福岡大学への国内留学で培った関節治療の経験を生かし、より良い治療を提供いたします。
最新の技術・アプローチを用いて、より良い治療を選択し、丁寧なリハビリテーション計画を実施いたしますので、ご安心ください。
センター長
少しでも当てはまる項目がある人は
要チェック!
医療技術の進歩は、日進月歩であり、人工関節技術の成長は、5年・10年という単位で目覚ましく発展しております。
膝の痛み、股関節の痛みが原因で、日常生活が楽しく送れない、買い物や旅行、好きな場所に行くにも制限があるといったお悩みを持っている患者様に、痛みを忘れて生活を送って頂きたく、
当センターの設立にいたりました。関節痛のお悩みにお答えし、患者様にあった治療方針を相談いたします。
当センターにおいては、人工股関節・人工膝関節における最新の技術・アプローチを用いて手術提供し、術翌日より、立位歩行訓練をいたします。
充実したリハビリテーション計画のもと、早期社会復帰を目指します。
人工関節置換術は患者様のもっとも必要な部分に応じて施術を行いますが、代表的な施術部分は「股関節」と「膝関節」です。
日本では、臼蓋形成不全症と言われる股関節の荷重面積の少ない方が多くいらっしゃいます。体重を支える面積が少ないと、年齢が若くして、
変形性股関節症へと進行します。
こういった方は、10代から30代で、股関節痛を認めたり、股関節が抜けるような感覚や、関節がコキコキと鳴るような症状がでてきます。
臼蓋形成不全症からの若年者の股関節痛に対して、当院では、痛みの緩和や変形性股関節症への進行の予防として、寛骨臼回転骨切り術
(前方アプローチ CPO:Curved Periacetabular Osteotomy)を行っております。
この手術方法では、前方から骨盤の内側に進入することで、股関節周囲の筋肉を傷つけることなく、体重を支える荷重面積を増やすことが可能です。
従来の大きな手術創ではなく、約9㎝程度の傷で手術が可能です。
■CPO
股関節の痛みは、特に女性に多い臼蓋形成不全症からの変形性股関節症や、大腿骨頭壊死症にて壮年期以降に起きることが多くあります。
こうした疾患に対しては、人工股関節置換術を行うことで、痛みの除去・歩容の改善へと繋がります。人工股関節手術における股関節への進入方法・アプローチは施設によって異なります。
当センターでは、仰臥位でのDirect AnteriorA Approach(DAA)を採用し、約9cmの皮膚切開で、股関節周囲の筋肉を一切傷つけずに手術を行っております。
筋肉を全て温存することで、早期の筋力回復と社会復帰が実現可能になることが見込めます。
さらに、人工股関節後、懸念される脱臼の予防にもつながり、日常生活における制限は基本的に行いませんのでご安心ください。
■人工股関節置換術
変形性膝関節症による症状は、初期の動かし始め、立ち上がりでの痛みから、階段昇降での痛み、ついには、立位・歩行での痛み、安静時の痛みと、進行していきます。
人工膝関節置換術を実施することで、膝の荷重面は人工関節に変わり痛みは除去されます。
■人工膝関節置換術
平成27年
症例名(股関節) | 症例数 |
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人工股関節置換術 | 40例 |
両側人工股関節置換術 | 2例 |
人工股関節再置換術 | 3例 |
転子下骨切り併用人工股関節置換術 | 1例 |
症例名(膝関節) | 症例数 |
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人工膝関節置換術 | 42例 |
両側人工膝関節置換術 | 9例 |
人工膝関節単顆置換術 | 3例 |
症例名(その他) | 症例数 |
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人工足関節置換術 | 1例 |
人工足趾関節置換術 | 2例 |
人工関節 全114関節
症例名(骨折・外傷) | 症例数 |
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人工骨頭置換術 | 26例 |
骨折観血的手術 | 166例 |
経皮ピンニング | 17例 |
抜釘 | 57例 |
その他 | 53例 |
症例名(関節温存手術) | 症例数 |
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寛骨臼回転骨切り術 | 4例 |
年間合計 426例