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整形外科

骨粗鬆症リエゾンサービス

当院では骨折の治療だけではなく、二次骨折の予防に取り組んでいます。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)って?

そう、ごく簡単に言うと 骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。  
下のいずれかにあてはまる場合、骨粗鬆症になっているかもしれないのです。  
  
Ⅰ:最近身長が縮んだ・背中が丸くなったと思う  
Ⅱ:閉経後の女性である  
Ⅲ:体格が細身である  
Ⅳ:ご両親のどちらかが太もものつけ根を骨折したことがある  
Ⅴ:タバコを吸っているか吸っておられた  
Ⅵ:日常的にお酒を飲む量が多い  
Ⅶ:カルシウムを意識した食事をしていない  
Ⅷ:日光に当たる時間が少ない  
Ⅸ:関節リウマチ、副甲状腺機能亢進症、認知症と診断されたことがある  
Ⅹ:糖尿病や慢性腎臓病で通院中である  
Ⅺ:ステロイド薬(服用・吸引など)を使用している  
  
当院では、精度の高い骨密度の測定、骨代謝マーカーの測定で骨粗鬆症のチェックができます。  
医師、メディカルスタッフに一度ご相談ください。  
(女性の場合、十分な運動をされて体に自信のある方も骨粗鬆症になっていることがあります。閉経時期になられた時には骨粗鬆症のチェックをお勧めします。) 

次々と起こる骨折(骨折の連鎖)

骨粗鬆症で骨が弱くなっていると 一度骨折が起こると次々とあちこちで骨折が起こります。

これを「骨折の連鎖」と言い、寝たきりや命がなくなってしまうことに直結します。

その骨折は、物を持ち上げる、立った状態からの転倒など とても小さな力で起こり脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)と言われます。

もちろん骨折が起こる前に骨粗鬆症治療を開始して骨折が起こりにくくしておくことが最善の策なのですが、昨今は最初の骨折が起こった後に次の骨折が起こりにくい治療を開始することが非常に重要で有り、二次骨折予防と呼ばれ 現在では最も力を入れられている医療政策なのです。

二次骨折予防

当院には骨折をおこされた方が多数救急車などで来院されます。

もちろんその骨折に対する適切な治療を行いますが、それだけでは次に起こる骨折は防げません。脆弱性骨折と思われる方には骨粗鬆症の検査を行い、骨粗鬆症と診断されれば、その方に最適な骨粗鬆症治療を開始し 次の骨折(二次骨折)予防に取り組んでおります。

骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症の治療は短期間で完成するものではありません。その方の体調体力に応じた運動やバランスのよい食事は基本ですが、お薬による治療も重要です。最近はその方の生活状況、骨粗鬆症の原因に応じて様々な種類のお薬が使えるようになっておりますが、その効果は痛み止めなどと違ってご自分で効果がわかるようなものではないのです。
そのため定期的にお薬の効果や副作用が出ていないかの確認のため定期的な検査が必要なのです。決してお薬の飲みっぱなしではいけないのです。

『あなたの骨を守りたい。』~当院は骨粗鬆症リエゾンサービスに取り組んでいます。

骨粗鬆症リエゾンサービスとは、医師や多職種のメディカルスタッフで連携しながら骨粗鬆症治療を進めていくサービスです。

当院では、2018年4月より開始しています。

骨粗鬆症認定医1名、骨粗鬆症マネジャー3名在籍より良いサービスを提供できるように活動しています。

治療の継続が大事!

入院中は当院スタッフが多職種連携して骨粗鬆症治療をサポートさせて頂きますが、転院・退院後も治療は必要です。
そこで、治療が継続されるよう、ICTツールを利用して転院先や退院後の通院先で治療継続、そのための情報共有を進めていきます。